先日、一緒に仕事をしているメンバー(全員業務委託)とミーティングをした時、こんな話になりました。

AさんAさん

今週、毎日Bさんと打合せしてるんですよ〜。月曜日は△△で、火曜日は○○で…。今日も朝から一緒だし。なんかこんなに毎日打合せするなんて珍しいね〜って話をしてたんです

BさんBさん

ほんとにそうですよね〜

ちいさまちいさま

確かに!でも、よくよく考えてみればオフィスに出勤してたら、打合せとは言わなくても、毎日顔を合わせて会話するのって当たり前だよね。

コロナ禍の前は、毎日オフィスに出勤するのは当たり前で、同僚と顔を合わせたり会話をしたりするのも、ごく日常の風景でした。

研修もベンダーとの打合せも全部リアルの場。
そこに疑問を持ったこともなかったし、毎日誰かと顔を合わせたり会話したりすることが、特別なことになるとは思ってもいませんでした。

私自身はどちらかというとひとりでいることが好きだし、外に出るよりも家で過ごしたいという超インドア派でもあるので、ずっと家で仕事したり週に何度かしか他者と会話しないこともあまり苦痛ではないのだけれど(笑)

でも、それが健全なのか?と言われるとちょっと疑問に思うことも。
かといって、「これから毎日オフィスで仕事してください!」と言われても、いまさら難しいよな〜とも思うのです。

ただ、今年は少しだけリアルの場で人に会うことや体験することを大切にしたいなとも考えているのです。

年始に一人で訪れたGINZA SIXの13階にあるTHE GRAND GINZAのアフタヌーンティー

年始にひとりでアフタヌーンティーを食べに行きました。

一人でも気兼ねなく美味しいアフタヌーティーを食べられて、居心地もめちゃくちゃ良いので、コロナ前にも何度か訪れていたんですよね。私の中では一番コストパフォーマンスの高いお気に入りのアフタヌーンティーなのですが…

予約した直後に緊急事態宣言でお店が休業になり、キャンセルになってしまったのを最後に、行きたいなぁと思いつつも重い腰が上がらなかったのです。

昨年末、ふと「よし行こう」と思い立ち、年始の予約をとって訪れてみると…

まず最初にスタッフの方から「以前、ご予約いただいた際に緊急事態宣言でキャンセルとなってしまったので、シャンパンを1杯サービスさせていただいております」というご提案が
私はお酒がものすごく弱いので、シャンパンの代わりにノンアルコールのスパークリングワインをお願いしたのですが、この気遣いにびっくり。

確かにキャンセルした時に「次回、ご来店の際には〜」と言われた気がしたけれど、もう2年も経っていたしすっかり忘れていたのです。
もちろんオンラインでのやり取りでも、こういったキャンセル時の対応っていうのはあるけれど、スタッフの笑顔や物腰の柔らかさと相まって、単なるサービスの1杯以上の気分を味わえたなと思っています。

アフタヌーンティーを食べながら本を読んでいただけなので、同じことを自宅でしようと思えばできるんですよね。(アフタヌーンティーを用意するのは無理でも、幾つかのスイーツやフィンガーフードを用意すれば似たことはできる)多分、その方が安上がりだし(笑)

だけどスタッフの心配り、窓から見える景色、提供される食べ物や飲み物のレベルの高さ、それらは「その場」でしか味わえないもので、リアルだからこそ感じられるものなんだなぁ、また行きたいなぁと帰り道に、なんだか自分自身の体温が上がったような感覚を覚えました。

アフタヌーンティーを食べながら読んでいたのが、こちらに写っている本のうちの1冊。

これらは、アフタヌーティを食べに行く前に寄った丸善や帰り道で立ち寄った三省堂書店で購入した本たち。

リアルな本屋さんに行くのも、ものすごく久しぶりでした。普段はAmazonや紀伊國屋のオンラインショップを使用することが多かったし、電子書籍で済ませてしまうことも多かったので…

でも、久しぶりにリアルな本屋さんに行ってみて、「あっ、月に1回は本屋さんに行きたい」と思ったのです。

Amazonの方が遥かに買い物は楽なのに、なぜ本屋さんに行きたいと思ったのか。
それもやっぱりリアルでしか体験できないものがあったからです。

Amazonをはじめとしたオンラインショップは、私の好みや以前に購入した本からオススメの本をセレクトしてくれます。それはそれで「外す」可能性が低いし、例えば仕事で使う本を探しているときには、関連する本を一気に紹介してくれるから便利ではあるのですが…

一方で新しい出会い、いつもの自分だったら選ばないかもしれないけど、ちょっと気になる…という発見はとても少ない気がするのです。

丸善に行く時、私の中でに「今日はこの本を買おう」というのが、なんとなく頭にあったんですよね。
それ以外にも何冊か購入して、1万円ぐらいには収めたいなぁと。

でも実際に行ってみたら、全然違う本が気になったり、普段は目を止めない棚に置かれている本を手に取ったり。
この表紙気になる!と思ったものもありました。
結果、当初の予定を大幅にオーバーし、3箇所の本屋さんに立ち寄り計3万円近い本を購入してました(最初は丸善にしか行くよてはなかった)

気づいたら予定外の本を買っていたというのはAmazonでもあることだけれど、いつもの私では選ばない本、ジャケットに惹かれて購入した本、平積みされているのを見て急に気になった本…なんていうのは、リアルな本屋さんでしか味わえない体験だったなと思うのです。
Amazonで買うときは頭で考えながら買うことが多いけれど、リアルな本屋さんでは五感全部を使って購入した感覚です。

コロナ禍でオンラインが当たり前という社会になり、多少の揺り戻しはあるにせよ、以前と全く同じにはならないと思うのです。

そんな中で「これからはリアルで人に会うことの価値が高まる」とはよく聞いていたけれど、「リアルで人に会う」だけではなく「リアルに体験すること」の価値を実際に体感した私。

私にとって“リアルで体験する”の価値は五感をフル活用することなんだなと気づきました。
デジタル機器に囲まれて仕事していると、どうしても思考ばかりが優先されてしまって、それ以外の感覚がどんどん鈍くなっていたみたいです。それすら長らく気づいていませんでした。

だからこそ今年は、少しだけ面倒だな〜と思う側面もあるけれど、できるだけリアルの店舗で自分の目で見て、実際にモノに触れて、空気を感じて、スタッフの方と会話しながら買い物をしたいと思うし、そういった体験をどんどん取り入れていきたいなと思っています。

私のセッションもコロナ以降、オンラインメインにしていたけれど、新しくリリースするときはリアルセッションを復活させようかなぁ。リアルに会うからこそ感じるエネルギーとか空気感とかは確かにある気がするからね。