初めまして。古賀ちぐさです。
20年以上会社員を続けたのち、2016年にフリーランスに転身。
会社員時代はIT/Web業界のスタートアップ、ベンチャー企業を中心とした複数の会社で、インストラクター、法人営業、広報/マーケティング、バックオフィス全般等、ありとあらゆる職種を経験。
専門は人事。特に人材採用、人材育成、組織開発分野に強みを持つ。
企業で働く女性リーダー候補を中心とした個人コンサルティングやキャリアセミナーなどを行いながら、2017年から組織開発の分野にも専門を広げる。
現在は、ハラスメント防止コンサルタント、組織開発コンサルタント、企業研修講師、として活動している。
会社員時代の苦い経験
20年以上の会社員時代を振り返ると、20代〜30代まではとても生意気で自分勝手に振る舞っていたなと感じます。
それは自信があったからでも何でもなく、むしろその逆。
自分がやることに自信が持てず、心の中で劣等感を覚えていることを気付かれたくない、できないと思われたくない、役に立たない人でいたくない…という思いからの振る舞いだったのだと思っています。
野良猫が周りに対して「シャーシャー」と威嚇している感じに近かったかもしれません。
私が20代〜30代の頃は、まだ「ハラスメント」なんて言葉はなく、今でいうセクハラ、パワハラは山ほど受けましたし、それが当たり前だと思っていました。
自分の劣等感を隠したい+ハラスメント言動は当たり前だと思っていた私が、最初にリーダーの仕事を任された時は、仕事がうまく進まない部下に「何で出来ないの?どうすればいいと思っているの?」と問い詰めるのは日常茶飯事。それ以外にも「もう、いい。私がやるから」と部下から仕事を取り上げたことも。
今考えると本当に酷かっただろうと冷や汗が出てきます。
ただその頃は、成果を上げるためには必要なことだと信じていたのです。
休職や退職をする部下はいませんでしたが、当然、部下が育たないばかりか、私もひとりで仕事抱えて心身ともに限界寸前。
上司に対しても論理で逃げ場を塞ぐから、相性の悪い上司からは徹底的に嫌われました。
それでも自分のやっていることが逆効果であることには気づきませんでした。
転機は40代に入ってから。
当時働いていた会社の社長から、「あなたをどう使ったらいいか分からない」とフィードバックを受けたとき。
本当にショックでしたし、こんな会社は辞めてやろうと思いました。
そのときに辞めなかったのは、ただただ「出来ないと思われたまま辞めるのだけは嫌だ」と言う反骨心に他なりません。そのとき初めて自分の振る舞い、他者への言葉を真摯に振り返りました。
そして1つずつ出来ることから改めていくように。
結果、少しずつ周りからの評価が変わり、「古賀さんだから相談に乗って欲しい」「こんなに親身に教えてもらったのは初めて」と言われるようになり、退職するときには当時働いてた人全員が、送別会に駆けつけてくれました。
あのとき、「あなたをどう使ったらいいか分からない」と言いにくいことを率直にフィードバックしてくれた社長には、今は感謝の気持ちしかありません。あのとき気付かなければ、今の私はいませんし、歳を重ねた分、今流行りの「老害」になっていたかもしれません。
そして、今、きっとあの頃の私と同じように
「成果を上げるためには必要なこと」
「自分たちも厳しい言葉を投げつけられながら育ってきた」
と思っている方たちに、そのやり方は実はうまくいかないよ。もったいないよ。もっと違うやり方があるよと言うことを伝えたいと思い、今の仕事を始めました。
組織だけを見てもダメだし、個人だけを見てもダメ
ハラスメントはいけないことだという認識が当たり前になっても、いざ自分たちの会社に置き換えてみると、なかなかうまくいかないと思っている企業は多いと思います。
特に中小企業は人手不足の会社も多く、わかっていても目の前の仕事で精一杯ということも。
でも、ハラスメントが起こっている会社はグラグラの土台の上に家を建てていたり、家そのものの構造が脆弱だったりと欠陥住宅と同じです。
今は何とかバランスを保っていても、あるとき突然崩れ始める。それは外部要因かもしれませんし、内部要因かもしれません。
経営の神様と言われる稲盛和夫氏の言葉に
「社員が本当に幸せになってくれること以外には経営目的はありません。みんなが本当にがんばって幸せになってくれれば、当然業績も上がるし、その結果は株主価値にも反映していく」
というものがあります。これはJAL再建時の言葉だそうですが、社員が本当に幸せになる会社を作れば、倒産した会社がわずか3年で再上場することもできるのです。
社員が本当に幸せになれる会社ってどんな会社なのでしょうか?
それは、それぞれの会社の経営陣が、そこで働く社員一人ひとりが真剣に対話しなければいけない問いではないでしょうか?
それこそが、会社のパーパスであり、ビジョンであると私は思っています。
中小企業、ベンチャー企業の「働きがいのある組織づくり」に伴走したい
「社員が本当に幸せになる会社づくり」というと中小企業、ベンチャー企業は、なかなかそこまで手が回らない、あるいは大企業がやることだと思われがちです。
でも実は中小企業、ベンチャー企業こそ「社員が本当に幸せになる会社づくり」をした方が良いと思っています。
理由はいくつかあるのですが、1つは大企業よりも早く成果が見られるから。
大企業は人も多いし、意思決定プロセスも複雑です。
だから何かをやってみようと思っても動かすまでに時間がかかるし、いざやってみても、なかなか成果が見えにくいです。大きすぎて小さな変化や成果だと気づきづらいというのもあるかもしれません。
その点、中小企業、ベンチャー企業は取り組みの結果が比較的早く分かります。
たとえ、やったことがうまくいかなかったとしても軌道修正がすぐにかけられるし、「まずはやってみよう」とフットワーク軽くトライ&エラーを繰り返すことで自分たちにとっての正解に辿り着きやすくなります。
2つ目は「人が辞めない組織」「人が集まる組織」を作れるからです。
中小企業、ベンチャー企業は採用が難しいと言われています。
大手企業のような知名度もないし、目に見える条件だって大手企業のようにはいかない。だから「人を採用するのは無理だ」と諦めている企業も多いように思います。
今の時代、以前のように1つの会社でずっと働き続ける、嫌でも我慢して働き続ける、ということは少なくなっています。売り手市場で学生も会社を選べる、転職も当たり前という時代においては、やはり「働きがいのある組織」を作る取り組みは必要不可欠なのではないかと思います。
3つ目は売上や利益アップに繋がると考えるからです。
綺麗事をいくら並べたところで、やる気だけあっ他ところで、企業は利益が出なければ存続できません。
『人の思いと実際の数字』『感情と論理』どちらも大切で、どちらも必要です。
昭和、平成の時代は会社のために働く、ニンジンをぶら下げたら働くという時代だったかもしれません。でも今は違います。「好きなことを仕事にしよう」「仕事で自己実現しよう」と言われるぐらい、仕事に関する価値観は変わったし、やりたくないことはやらないという人も増えたように感じます。
逆に言えば「ここで働くことが楽しい」「この仕事はやりがいを感じる」と思えれば、持っている力を十分に発揮してくれるということです。
大企業だから「社員が本当に幸せになる会社」を作れるのではなく、中小企業、ベンチャー企業だからこそ、「社員が本当に幸せになる会社」づくりに力を入れることが大事だと思いますし、「社員が本当に幸せになる会社」を作りたいと考える中小企業、ベンチャー企業と一緒に組織づくりをしていきたいと考えています。
専門領域/資格
専門領域
ハラスメント防止/組織開発/リーダーシップ開発/人財開発/キャリアコンサルティング
実績
【組織開発実績】
- 大手広告代理店様
- 大手ハウスメーカー様
- 大手ITコンサル様
- 大手機械メーカー様
【研修実績】
- 大手デジタルマーケティング会社様:ビジネスマナー、ビジネスコミュニケーション、チームビルディング、ビジネス基礎
- 大手SIer様:ロジカルシンキング、ビジネスコミュニケーション、ビジネス基礎
- 大手ハウスメーカー様:コンプライアンス、ハラスメント
- 大手広告代理店様:1on1導入、チームビルディング、コミュニケーション
- 某財団様:ハラスメント
- 某土土木業様:ハラスメント
- 某ネイルサロン様:ビジネス基礎、チームビルディング
- 個人クライアント向け:リーダーシップ、ビジネスコミュニケーション、アート思考、キャリア自立 他多数
資格
- 2級キャリア・コンサルティング技能士
- 日本エニアグラム学会認定ファシリテーター