こんにちは。ハラスメント防止コンサルタントの古賀です。 今日は「組織が崩壊する!不機嫌ハラスメントの対処法」について解説します。
あなたの会社には、ちょっと思い通りにいかないとこれみよがしにため息をついたり、キーボードをわざと叩いて大きな音を出したりして、自分の不機嫌さを周りにアピールする人はいませんか?
周りは「あぁ、あの人、また不機嫌になったよ」と一気にテンションが下がり、嵐が去るのを息をひそめてじっと待つしかない。もしかしたら会社の中で「◯◯さん、今日は機嫌良かったね」とか「うわー、今日、機嫌が悪そうだから近寄らないようにしておこう」なんて会話が当たり前になっているかもしれません。
私も会社員時代に、露骨に不機嫌アピールをする同僚に周りが困っているのをたくさん見てきました。 このように不機嫌アピールをすることを不機嫌ハラスメント、略してフキハラと呼びます。
フキハラを放置すると組織が崩壊するってホント?
この「フキハラ」のある職場は、放置しておくと大変なことになります。
不機嫌な職場なんて、誰も居たいとは思わないので、転職のしやすい優秀な人ほど辞めてしまいます。 逆に不機嫌な人は、いつまでも不機嫌なまま会社に居続けるので、環境は一向に良くはなりません。 それどころか、優秀な人は辞め、残った社員同士でも、陰では「職場が最悪」とか「・・・さん、また機嫌が悪くて辛かったね、早く辞めたい」と悪口が蔓延するようになります。
不機嫌な人と悪口だらけの職場で良い仕事なんてできません。 我慢できずに、どんどん社員は辞めていき、残った社員は不機嫌な人に気を遣いながら仕事をする。 こうなると生産性も最低です。 その結果、組織は崩壊し、会社は倒産まっしぐらです。
あなたがマネージャーや人事、経営者なら、今すぐフキハラ対策をしてください。 また、あなたが一社員なら、上司に相談しこの動画を見せて対処してもらってください。 それで全く対処してくれない会社なら、すぐに転職活動をしましょう。
「そうは言っても不機嫌な人って、簡単になおらないでしょ?」
「触らぬ神に祟りなし・・」
と思ったかもしれません。 安心してください。 この動画を見れば、すぐにフキハラが職場からなくなります。
フキハラがなくなれば生産性も上がるし、売上や利益も伸びる
実際にこれから解説することを押さえておけば、職場のフキハラはグッと減ります。
職場のフキハラが減れば、上司や同僚のフキハラで悩んでいる人が、その悩みから解放され「私の何がいけなかったんだろう」「不機嫌にさせないためにはどうしたらいいだろう」と考えている時間を、本来やるべき仕事の時間に割り当てることができます。
さらに「こんな雰囲気の悪い会社、フキハラする上司がいる会社で仕事なんてしたくない!」と思う人が減れば、フキハラが原因による離職や退職も減ります 。もし人事が相談窓口になっているのであれば、フキハラの相談時間を社員の能力開発や新規採用活動の時間に充てることもできます。
当然、本来やるべき仕事に集中できれば、生産性も上がるし売上や利益も上がります。 能力開発に時間を割けるようになれば、社員は成長していきますし、社員が成長すればさらに売上や利益は増えていきます。 また離職や退職が減れば欠員補充のための採用に時間や予算を割り当てなくて済むようになります。
それだけではありません。 自分でフキハラをしていることに気づかなかった人が、「もしかしたら、無自覚にフキハラをしているかもしれない」と気づくことで、フキハラしている人自身が変わるきっかけになるかもしれません。
今回のポイントを実践することで、あなたの会社からフキハラを一掃できますので、できるところから実践してください
フキハラ撲滅のポイントは4つ
1.フキハラをする人は問題がある人ではない。誰もフキハラをしてしまう可能性があることを知る
フキハラをする人というと「性格が悪い人」と思うかもしれませんが、実は誰でもフキハラをする可能性があります。
例えば仕事が忙しくて寝不足が続くと、ちょっとイライラしませんか?
例えば出掛けにパートナーと喧嘩してしまった、子どもがグズって予定通りに家を出られなかったなど、プライベートでうまくいかないことがあった時、いつもだったら聞き流せる言葉にカチンとくることもあるかもしれません。その時につい、相手の顔を見ながらため息をついてしまったり、音を立ててファイルを机に置いてしまったり。 その時につい、相手の顔を見ながらため息をついてしまったり、音を立ててファイルを机に置いてしまったり。
フキハラとは不機嫌な態度を相手にわかるようにしてしまうこと。
だから誰でもフキハラをする可能性がある。性格が悪い人ではなく、普段は温厚な良い人でもフキハラをする可能性があることを理解しましょう。
2.フキハラをする人の要求を聞かない
お店で「お菓子買って〜」と子どもが駄々を捏ねるから、それをやめさせようと「今日だけだからね」と約束してお菓子を買ったのに、次もまたお店で駄々をこねられてしまった経験、ありませんか?
あるいは会社で「ごめん。今回だけこの書類を作ってくれないかな。次からは他の人に頼むから」と言われて、「わかりました。今回だけならやります」と引き受けたら、なぜか毎回依頼されるようになり、「前回だけって約束でしたよね。他の人に頼んでください」と言っても「他の人も忙しいんだよ。これも仕事なんだから文句を言わずにやってよ」と押し付けられてしまった経験ありませんか?
このように、1度要求を聞いてしまうと、「不機嫌な態度を取れば、相手は自分の要求を聞いてくれる」と思われてしまい、どんどんとフキハラがエスカレートしていきます。 もちろん仕事をしていく上で必要なことは受け入れる必要がありますが、そうでなければキッパリと断ることが必要です。
3.何がフキハラなのか、フキハラがどういう影響があるのかを全社で周知すること
フキハラがダメだと聞くと、「機嫌が悪くなることがダメ」だと勘違いする人がいますが、不機嫌になることがいけないのではなく、不機嫌を理由にして周りに気を遣わせたり、不機嫌をアピールすることがいけないということを全員が理解する必要があります。
さらにフキハラをすることで、フキハラする人に気を使い生産性が落ちるだけでなく、「あの人が不機嫌なのは自分のせいだ」と自分を責め、メンタル不全に陥って休職者が出る可能性や、「こんな居心地の悪い会社にいるだけ無駄」だと退職者が出る可能性があることを共有することが大切です。
4.フキハラをされるのは、自分が悪いからではないかという考えは捨てる
自分がフキハラをされると、優しい人ほど「あの人がフキハラをするのは私に原因があるからじゃないか」と考えがちです。でもその考えは今すぐ捨て去ってください。
フキハラをする人は、あなたに原因がなくてもフキハラをします。 「フキハラする方が悪い」のであって、あなたが悪いのではありません。
もしフキハラにあっているのであれば、上司や人事など信頼できる第三者に相談をしてください。くれぐれも1人で思い悩まないように!
まとめ
いかがでしょうか。「組織が崩壊する!不機嫌ハラスメントの対処法」
- フキハラをする人は問題がある人ではない。誰もフキハラをしてしまう可能性があることを知る
- フキハラをする人の要求を聞かない
- 何がフキハラなのか、フキハラがどういう影響があるのかを全社で周知することが大事
- フキハラをされるのは、自分が悪いからではないかという考えは捨てる
もし、これだったらできそうと言うものがあれば、、まずはできることから進めてみてください。 確実にあなたの組織からフキハラがなくなっていきます
人間誰しも、機嫌の良い、悪いはあります。
程度の差はあれ、24時間365日、いつでも機嫌が良いという人はいないはずです。
でも自分の機嫌の悪さをわざわざアピールし、組織に悪影響を及ぼしているのであれば、それは改善しなければいけません。 誰しもが加害者にも被害者にもなる可能性のあるフキハラ。
ぜひ、「不機嫌ハラスメントの対処法」を実践して、あなたの会社からフキハラを一掃してください。
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