職場でのパワハラを減らすためには、まずパワハラをしている人が、自分の行為がパワハラであることに気付く必要があります。 この動画ではパワハラをしてしまう人を9つのタイプに分け それぞれの特徴と対処法を解説しています。
あなたの職場には、パワハラをしているのに本人には全くその自覚がないという社員はいませんか。 毎日のようにハラスメントに関するニュースが流れ、SNSを開けばパワハラ、セクハラの言葉が飛びかっている中で、職場のハラスメントを放置しておくと大変なことになります。
ハラスメントを放置する危険
もし、まだ大きな問題になっていないからと思っているなら要注意です。
このまま放っておくと、例えば休職者や退職者が出たり、最悪の場合SNSで暴露されたり・・・ 実際に上司のパワハラが原因で、新しく入社した3人がいずれも半年経たずに辞めてしまった会社があります。
パワハラを近くで見聞きしていたメンバーも体調を崩したり、辞めたメンバーの仕事を肩代わりしなければいけなくなり、長時間勤務が当たり前になったり。
辞めた社員だけでなく、一緒に働くメンバーにも組織にも大きなダメージがありました。
このようにパワハラが起こるとパワハラを受けている人だけでなく、周りの社員のモチベーションが下がり、生産性が落ちたりストレスチェックのスコアが悪化したり…と組織全体に悪影響があります。 そうならないためにも、まだ大きな問題になっていないうちから、ハラスメントをする人の特徴と対応法を知り、まずはパワハラをしている人がハラスメント行為を自覚できるようにすることが大切です。
「そうは言っても、昔からそういう人だし、悪気はないんですよね。直接”パワハラですよ”とも言いづらいし」
という方、安心してください。
私も管理職時代に自分で気づかず、一歩間違えばパワハラになりかねない言動をとっていました。 逆に上司からパワハラ受けて酷く傷つき、上司と話をすることが苦痛で仕方なくなったこともあります。
そんな私が「あれはパワハラだったかもしれない」と気付き、さらには苦手な上司とも気軽に雑談ができるようになったパワハラをする人の特徴とその対処法についてお伝えします。
こんなことができるようになります

これができるようになると、 組織のパワハラが減り、パワハラが原因による休職者/退職者を減らすことができるようになります。
さらにタイプに合わせたコミュニケーションが取れるようになると、 相手をイライラさせる事がなくなるばかりか、 相手が心を開いてくれるようになります。
その結果、「あなたが言うなら協力するよ」と物事を進めやすくなったり、「あー、もうあの人と話をしたくない。全然理解してもらえない」といった人間関係による余計なストレスを抱える必要がなくなります。
実際に私のクライアントが、上司に対してタイプ別コミュニケーションを使って会話したところ、上司とのコミュニケーションのすれ違いが減り、仕事の効率も上がったそうです。
ぜひ組織のハラスメントとあなたのストレスを減らしてください。
ではどのようにすれば良いのでしょうか。 大事なのは各タイプの特徴を知ること、そのタイプに合わせたコミュニケーションを取ることです。 具体的に9つのタイプ別に解説します。
1.完璧主義で重箱の隅を突くように失敗を責める

例えば報告書や提案書を提出すると、「ありがとう。助かったよ」などの声掛けの前に、
「この線をあと1pt太くした方がいいんじゃない?」
「この言い回し、ちょっと違うんだよな」
など、「えっ?そこまでこだわる?」と言うぐらい細かな間違いを指摘するタイプの方はいませんか?
このタイプは余裕がなくなるとハラスメントに繋がるような言動をしがち。
まずは緊張をほぐすような会話をすること、さらにひとまず主張を受け止めることが大切。 その上で、物事の違う見方や対処法について話します。
2.部下のプライベートな事情に干渉する

「週末は何をしていたの?」
「そのやり方じゃダメ。私のいう通りにやればいいの」
など、プライベートをあれこれと聞いたり、部下のやり方に口を挟み過ぎるタイプの方はいませんか?
このタイプは、「あなたのため」という言葉を使いながら人を思い通りにしたいと思いがち。
まずは日頃、他者に気を配ってくれていることに対する労いの言葉をかけること。 その上でプライベートへの干渉が効率や生産性を下げる原因になっていることを具体的に伝えます。
3.成果を上げることに注力しすぎて「使えない」と切り捨てる

職場の中に目標の達成や成果を上げることを大切にするあまり、自分が期待するような働きをしない人に対して、「あの人は使えない」とバッサリと切ってしまうタイプの方はいませんか?
このタイプは「できる人」であることも多く、効率が悪い相手に対してハラスメントに繋がる言動をしがち。
否定的な言葉をかけると反発されるので、事実を客観的な言葉で話しましょう。 その上で、成果を上げるだけではなく「質」も重視していること、このタイプの方に期待していることを前向きな言葉で伝えます。
4.感情の起伏が激しく周囲の人が振り回される

職場の中に感情の起伏が激しく、突然
「私、そんなこと言った?言ってないよね!」
「はー、どうせあなたに言っても分からないでしょうけど」
など感情的に振る舞い、周りがどう対応していいのか分からなくなるというタイプの方はいませんか?
このタイプが感情的になっている時は、時間を置くことが大切。まずは落ち着くまでそっとしておくこと。
その上で、ハラスメントに繋がる言動で困っている「気持ち」を伝えます。 その後、現実に起こっている問題を客観的に伝え、今後どうしていくことが大切かを話します。
5.感情を置き去りにして、理屈で相手の言い負かす

職場の中に、こちらがいくら気持ちを伝えても
「それって意味ありますか?」
「論理的に説明してもらわないと分かりません」
ととにかく理屈優先なタイプの方はいませんか?
このタイプは感情の取り扱いが不得手なため、正論で相手を追い詰める言動をしがち。
まずは感情的にならずにこちらの気持ちを事実として伝えます。 その上で、理屈だけでは人は動かないこと、それがハラスメントに繋がる可能性があることを具体的に伝えます。
6.信頼できない相手に対してグループから排除する

例えば、職場の中にチームの輪を大事にするあまり、少しでもチームの輪を乱そうとしたり、チーム内のルールを守らなかったりすると、その人を仲間ハズレにするタイプの方はいませんか?
このタイプは自分やチームへの忠誠心や責任感が見られないと、グループから排除するような言動をしがち。
まずは責任感を持って職務にあたっていることを認めることが大切です。 その上で、ハラスメントにあたる言動は会社のルール違反であること、会社としてサポートすることを伝えます。
7.思いつきであれこれ進めるだけで責任は取らない

職場の中に「この企画、面白そうだからやってみよう」と次から次へと新しい仕事に首を突っ込むのに、最後までやり切らずに周りが尻拭いをしなければいけないタイプの方はいませんか?
このタイプは思いつきで行動し、責任を取らないことも多いため、部下からの信頼を失いがち。
まずはその行動の何がよくないのかをしっかりと伝えること。 その上で会社として期待していることと、部下の信頼を得ることのメリットを具体的に伝えます。
8.意見が対立する相手に対して威圧的、攻撃的になる

例えば会議の場で自分とは違う意見が出た時、
「は?それおかしいでしょ。こっちの言っている事、わかる?」
「何?本当にそんなのでいいと思ってるの?」
などと声を荒げたり、攻撃的な言葉を相手にぶつけるタイプの方はいませんか?
このタイプは自分のやり方を持っているため、独裁的な振る舞いがハラスメントに繋がる言動になりがち。
このタイプに回くどい言い方は厳禁。率直に何が問題かを伝えること。 根は面倒見が良い親分肌なので、ダメなものはダメ、良いものは良いとハッキリした態度を取ることが重要です。
9.他者の言動に不満を持つとその相手を無視する

物事を決定しなければいけない時、自分の意見をハッキリ言わないことに対して、他者が「ハッキリしてください」と責めると、その場では何も言わないのに後から無視したり冷たい態度をとったりするタイプの方はいないでしょうか?
このタイプは他者と面と向かって争ったり、自分を主張するのが苦手なため、「無視」という形で意思表示しがち。
まずは、相手の話をしっかりと最後まで聞くことが大切。 その上で相手が理解、納得するまでしっかりと話し合いの時間を持つことが大切です。
まとめ

いかがでしたか?
ひと口に「パワハラをする人」と言っても、色々なタイプがあり、タイプによって対処法が異なります。
対処を間違うと、解決までに時間がかかるだけでなく悪化してしまうことも。 ぜひ、パワハラをする人のタイプとその対処法を押さえて、組織の中からハラスメントをなくしていきましょう。
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